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2007年 12月 13日
スポーツナビ
オジェック監督(浦和レッズ) 準決勝後会見 TOYOTA プレゼンツ FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2007 2007年12月13日 ■日本のサッカーを見せられた 最初にお祝いを申し上げたい。非常に素晴らしい、ガッツのある試合を皆さんに見ていただくことができた。われわれ自身、ミランに対して非常にいい試合ができたと思う。ミランは決して平均的なチームではないから、非常に苦しい時間帯もあった。しかし守るだけではなく、スペースを詰めようと努力していた。それは確実に言えることだ。われわれのチームも、選手も、とても頑張った。基本的にわれわれは日本のサッカーを、このトーナメントで十分に見せられたと自負している。これでまた刺激になった。日曜日にまた試合(3位決定戦)がある。もちろん、3位で終わりたいと思う。それがわれわれの目標だ。常に前を向いている。今日のことを踏まえた上で、日曜日の試合を頑張りたいと思う。 ——闘莉王の状態はどうか? それから3位決定戦の相手エトワール・サヘルについてはどう思うか? 闘莉王はももを打撲して、それ以上はプレーを続けることができなかった。彼のけががどれほど深刻なものかは、ドクターの判断が必要だ。サヘルについては、ボカに対しても善戦しており、大変素晴らしいフットボールをしていた。バランスもよく、組織力もあり、個人技にも優れている。非常に質の高いチームだと思う。 ——たくさんのチャンスを作ったが、ワールドクラスとの差を縮めることができなかったのか? ミランもチャンスがあって、1点しか取れなかった。われわれもチャンスがあって、今日は無得点に終わった。違いがあったとすれば、個々の個人技。カカもセードルフも素晴らしかった。今の質問に答えるならば、拮抗(きっこう)していたと思う。 ——いいゲームだったと思うが、もう少し運動量が多くてもよかったのでは? 全体の状況をとらえてほしい。われわれは中盤を押し上げたことで、走り回らないといけなかった。前線に関しては担当している選手がいるので、一般化することはできない。全体として中盤はなるべく前に押し上げるようにして、頑張っていたと思う。 ——闘莉王がけがをして山田を投入したが、そのときのポジションのアイデアは? まず、ドクターの判断を待たなければならなかった。闘莉王が次の試合に出られるかどうかは分からないが。山田をこの(中盤の攻撃的な)ポジションに使うことで、われわれは非常にいい動きができて、前線でのイニシアチブが取れたと思う。そして鈴木とのコンビも、非常にいい動きができたと思う。 ■ACL王者であることを再確認したかった ——監督はFIFA(国際サッカー連盟)のテクニカルディレクターであったわけだが、ミランのサッカーをどのように分析していたのか? 今はFIFAのテクニカルディレクターではない。それは過去の話で、今は浦和の監督として目の前のことに集中したい。ミランの説明は、もはや必要ないだろう。組織力も素晴らしいし、完全なユニットとして一体化していて、チームとしても個人としても素晴らしい。テクニカルなエキスパートでなくても、それくらいのことは言えるだろう。 ——ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に優勝して、Jリーグ優勝を逃し、この大会も準決勝で敗れたが Jリーグで優勝できなかったことには、われわれも失望した。ただ、今の状況を見てもらうと分かると思う。ACLで優勝したが、スタメンの選手にけが人が出た。その意味で、ベストメンバーをそろえられなかった。シーズン全体として、スタメンを変えてしまった。例えば欧州の場合、CL(チャンピオンズリーグ)決勝はシーズンの最後に行われて、その後選手はすぐに休暇に入ることができる。しかしわれわれは、ACL決勝の2日後にJリーグがあった。だから非常にタイトなスケジュールの中、すべてのゲームで最善を尽くしたのだが、選手はロボットではない。 (Jリーグの)結果については非常に失望したが、今回はこのトーナメントに集中してきたし、重要だった。なぜなら、準決勝に行かなければならなかった。そしてわれわれは確認しなければならなかった。つまり、ACLで本当にチャンピオンになったんだということを再確認したかった。準々決勝はセパハンに勝ち、残念ながら今日は負けた。ということで、われわれはこのチームの質が高いことを見せられたと思う。日本の、そしてアジアの代表として、十分に力を出せたと思う。 ■3位決定戦は必ず勝ちたい ——今日の結果で、日本のサッカーはエリート(欧州)のサッカーに非常に近いところにあると言えるのか? たった1試合で一般化して答えるのは難しいし、問題だと思う。今日の試合は特別な意味を持つ試合だった。われわれはかなりミランを苦しめることはできた。それはまさに今日の試合の説明になると思う。今日の試合の結果で、日本のサッカーがイタリアのそれに近づいているのか、あるいは日本代表はイタリア代表に近い力を備えているのか——そういったことは、今日の試合だけでは言えない。たった1試合で公平な発言をすることはできない。 ——次の試合まで2日間しかないが、選手のメンタル面、フィジカル面をどうやって立て直すのか? 明日の朝、練習がある。今日のゲームを振り返って評価をし、日曜日の試合に向けて集中していきたい。対戦相手は1日休みが多いので、われわれが不利な状態ではある。このようなトーナメントでは、何かしらの影響はあるだろう。最終的にわれわれは長いシーズンの終盤に来ていることを忘れてはならない。いろいろなものがたまっている。もう一度、メンタル面での集中力を日曜日に向けて高めていきたい。 ——日曜日の試合で3位になることには、どれだけの意味があるのか? 勝つことは大切だ。われわれは勝つためにここにいる。手ぶらで戻りたくはない。必ず勝ちたいと思っている。 <了>
by intervalo
| 2007-12-13 23:11
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